樹林帯を抜け出す無名峰の直下で、ハーネス、アイゼン、ヘルメットを装着する。そんな準備をしているうちに、下から数パーティが登ってきた。やはり、週末は多くのお客さんを迎えているようである。 ここからは、所々ラッセルも深くなり、部分的に太腿まで潜る。それでも、わずかな部分だけで、P1、P2ととくに気づくこともなく過ぎてしまう。 |
無名峰を越えて、いよいよ阿弥陀岳への 雪稜の登りとなる。P1からP2へ。 |
P2からP3への稜線。 行く手にP3の岩場が望まれる。 |
P3の岩場が近づいてきた。 | やがて黒々とした岩にぶつかる。P3である。ここは、左下へと走るバンドを30メートルばかり辿ると、顕著なビレイポイントがあるので、すぐに登り口と分かる。ご丁寧にフィックスザイルもあるが、いつのものともしれない。 加藤がリード、楯がビレイに入る。楯がビレイの態勢を整えるのにやや手間取っていたが、まあ、ザイルなんて手にしてまだ3カ月だもんな。一生懸命やっている姿はむしろ微笑ましい。カトケンも危なげなくザイルを伸ばし、ランニングのとり方も適切でよかった。 |
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リードする加藤を確保する楯裕祐 | 後続の楯を確保する加藤 | |||
ルンゼ状のところを2ピッチでP3を越える。P4に続く尾根の背へと飛び出す。 |
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